海の日

地獄で生きる

二月二十三日

仕事をクビになった。ちゃんというと更新されないことになった。今の仕事は更新制で三月に更新が切れるんだけどそこで切れた。理由を聞いたらもっといい人が取れたから、だそうで。いっそ、なんでわたしなんですか、もっと他にもいっぱい人いたじゃないですか、わたしよりも後に来た人だって経験のない人だっていたじゃないですか、その人は来年も更新されるんですか?不公平じゃないですか?って言おうとしたけどやめた。そうするとなんだかわたしが負けたみたいになるから、それって無職になるってことですか?勤務態度が悪いってことですか?って聞いた。そうじゃない、もっと経験の深い人が来たからだと思うと言われた。思うってなんだとおもうけど、きっと向こうも上から言われたことを伝えているだけなんだから仕方ないと思った。なんだか次の仕事一緒に探そうか、と言われたけどなんてことを言うんだと思ってしまった。そう言うのが一番嫌いだ。うわべだけ優しくしようという気持ちが見えている気がするから嫌いだ。それよりも、仕事の更新をされなかったことになんとなくがっかりしている自分が嫌だ。気持ちがわるい。あんなに嫌だったのにいざなくなるとこんなふうになるのかと思った。ああやだめんどうくさいとおもっていたのに。そもそもこんな時期に言われたって次の仕事なんて見つかるはずがないのだ。だってもうほとんどしめきっているのに。何を考えているんだ、何の恨みがあるんだ、と余計なことばかり考えて、最終的にやっぱりわたしは嫌われているんだというところにいきつく。

そうなのだ。最近はまわりがみんなわたしのことを嫌っているように感じている。多分そうなんだけど特に一緒の部屋にいる人はすごいそう感じる。わたしの精神面にも問題はあるけれど、気にしすぎと言われたけれど、そんなことを言われたってそうなんだからしょうがないし、そもそもそういうことに無頓着なら最初からおくすりをのむ生活をしなくていい人になっているはずだと思う。前よりも口調が荒くなった、冷たくなった、無視をされることが増えた、イライラをぶつけられている気もする、ため息が増えた。わたしの気にしすぎなのかもしれないけれどそういうところがある。原因はわたしにあることはわかっている。その原因がなんなのかも多分わかっている。でもそれはどうすることもできない。ここ最近はほんとにそう。みんなが私の悪口を言っている気がする、仕事上早く帰るんだけどそのあとに悪口を言われているように思う。もうだめかもしれない。

二月二十一日

仕事で嫌なことがあった。仕事でいいことなんてほとんどないから日常といえば日常なんだけどそれにしたって嫌なことだった。いっそ泣いてしまおうかと思ったけど仕事中で、トイレにも駆け込めなかったからやめた。ぎりぎりで泣かずにいたけれど泣いてしまったほうが良かったかもしれない。なんともないふりをしたけれどいまになってじわじわきている。なんともないわけがなかったんだと思う。なんともあった。なんで私がこんなことしなければいけないんだろう、なんで私が、なんで私がって延々考えながら仕事をしていた。前もこんなようなことがあったような気がする。前の職場のほうが放任だったので良かった。今の職場は良くも悪くも関わりすぎている。わたしは何も言われたくないしなにも関わってほしくないし、特に家庭のことについてはやめてほしいと思っているんだけどそこにまで入り込んで何か文句を言って出ていくような人ばかりだ。よくない。この職場がおかしいのか前の職場がおかしいのか、今の職場が普通なのかわからないけれどとにかく嫌だ。こんな嫌なことがあと何日も続く。めんどうくさい。

二月二十日

今日は本を買ってきた。最近はエッセイばかり買っているのだけれど、今日もエッセイを買ってきた。とてもよかった。なんだかよかった、だけではなんだかだめなのかもしれないと思うけれどよかった以外に何も言えないから困る。語彙がないのもそうなんだけど、なんやかんや言ってしまうとよさがなくなっちゃう気がする。人の考察を見るのは好きなんだけどそれは好きな人に限って、みたいなところがあるからかもしれない。嫌いな人の考察をみるとは?お前が何言ってるんだよって思っちゃう。性格が悪い。わかっています。

仕事で嫌なことがあった。そもそも仕事でいいことはあったためしがない。おもしろいことは時たまに起こるけどいいことはないなと思う。そもそもこんな仕事したくないし、毎日毎日いやだいやだと思って生きているし仕事に行っている。好きなことを仕事にできるなんて思ってもいないけれど、でも、好きなことを仕事にしたいと思ってしまう。とにかく人と関わりたくない。人と関わることは好きではないのでできるだけ人と関わらない仕事がしたいのだけれど持っている資格は人と関わらなくてはいけないものなので仕方なく働いている。いっそ資格なんて関係なく働けばいいのだけれどそうするとなんで大学に行ったのかわからなくなるのでここで働くしかない。つらい。つらいけど結局は自分が選んだのだからふんばらなくてはならないとおもう。

二月十九日

三日くらい前に新しい歌手のCDを買った。今は高校生のわたしみたいにジャケットで選んで買ったり口コミで買ったり雑誌を見て買ったりして失敗する前にインターネットで聞いてから買えるのですごい。高校生のときもインターネットはあったけれど、わたしはまだ使えてなかったからよく失敗していた。なつかしい。でもピープルはなんとなく買って大成功だったから、よくわからない。失敗も成功もあった。

新しい歌手の人は、メンヘラ 歌手 で検索してまとめサイトにのってたから買ったんだけど、ほんとうによかった。検索の仕方はちょっとあれなんだけども、ほんとうによかった。またこれで好きな歌手の人が増える。いいことだと思う。好きなバンド解散しちゃうし、解散しちゃうし。悲しい。でもボーカルの女の子が夢の中やウォークマンのなかで会えますよって言っていて、すごいよかった。悲しいけど。

 

今は五月の原稿をしている。まだ申し込んでいないしスペースがあるのかもわからないけれど書きたくなったので書いている。幽霊と女の子の話と、人がしぬはなし。前は人がしぬはなしは怖くてかけなかったんだけど、最近は書けるようになった。病気がよくなってるのかもしれないし、ちゃんと想像と現実の線引きができてきたのかもしれない。病院の先生にも相談してないからよくわからない。

昨日今日はずっと原稿をしている。外には一歩も出ていないしでる予定もない。本当はちょっとだけ展示に行こうと思ったんだけど場所が横浜だったので、遠くて断念した。最近は近場にしか行っていない。またこんど機会があったら行きたいと思う。