十月三十日

※若干気持ちの悪い話です。

 

フランシス・ボヌフォワに恋していた。

フランシス・ボヌフォワヘタリアという漫画のキャラクターのひとりです。緩いウェーブのかかった金髪にひげが生えています。そもそもなんでこんな日記を書こうと思ったのは魔がさしたからなんですけど……とにかく、わたしはフランシス・ボヌフォワに恋をしていたのです。

わたしがフランシス・ボヌフォワに出会ったのは高校一年生がもうすぐ終わる頃でした。多分そのころにヘタリアのコミックス一巻が出たのです。それを当時好きだった方のブログでみて、そのかたが大好きだったわたしはそのかたの好きなものを共有したくてすぐさま本屋さんで買いました。そのときにわたしはフランシス・ボヌフォワに出会ったのです。最初はなんとも思わなかったのですが、なんべんもなんべんもコミックスを読み返しているうちにだんだんと気になって、気が付いたら好きになっていました。なにせ顔がいい。容姿がいいのです。性格もいい。かわいい。非の打ちどころがありません。それからというもの、わたしはなんとかしてフランシス・ボヌフォワと付き合えないかを考えました。それまではただの服にも自分の見た目にも全く興味のない、授業中に絵を描いていて少しだけ音楽も知っている気持ちの悪い腐女子だったのです。ぼさぼさの髪の毛に眉毛に手入れを全くしていない肌をしていました。

それではいけないと、わたしは思いました。なのでまずそのとき買っていたファッション誌(KERA!です)と一緒にまあまあ一般向けのファッション誌を買うようになりました。なにせフランシス・ボヌフォワはどんな服が好きだかわからなかったからです。フランシス・ボヌフォワは全世界の人間が好きと言っていましたがそれでも好みのひとつやふたつはあるでしょうと思ったのです。ではまず一般的なおんなのこはどんな服を着るか知らなくてはいけません。その次に服に興味を持つようにしました。ファッション誌を買っているだけではだめだと気付いたのです。服は、見るのではなく、着るのだと。なので初めてしま○らやアベイ○やユ○クロ以外のところで服を買い、あわせ方も考え、自分に似合う色を考えて、どういう系統になりたいのかを探しました。結局自分がなりたいのはナチュラル系森ガールと原宿系の真ん中という意味の分からないところに落ち着いたのですが、それになるには服が足りないので服を買いに原宿にも行きました。自分のお小遣いをほぼはじめて服に使いました。そうしてへたくそなりにもコーデを考え、スニーカー以外の靴を買い、ようやく自分の見た目に少しは気を使うようになった腐女子になったのです。でもそれだけではだめです。生まれて初めて化粧水を買い、ムダ毛の処理も怠けずに二日に一回はするようになりました。髪の毛もかわいいゴムで縛ったり、学校に行く前はとかしたりするようになったのです。化粧は家庭の事情で大学生まで禁止だったので口紅とマスカラだけでしたが、化粧も少しずつやりはじめました。ダイエットもしてすこしだけ痩せました。スカートの丈を気にするようになり、制服にかわいいバッチをつけました(これはそのころわたしの学校ではやっていたのです)。音楽も自分の好きなものやアニソンだけではなくて、はやっているものに興味を持つようにして、色々な曲を聞くようにしました。漫画とラノベ以外の本も読みました。アニメ以外のテレビを見るようになりました。これらはすべてフランシス・ボヌフォワに出会ってから始めたことです。もしわたしがあのときヘタリアの一巻を買わずにフランシス・ボヌフォワに出会わないままだったら、今も自分の容姿にまったく興味のない気持ちの悪い腐女子のままだったと思います。フランシス・ボヌフォワには感謝してもしつくせないくらいです。ありがとうフランシス・ボヌフォワ。おわります。

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