海の日

地獄で生きる

三月九日

長文でほぼ愚痴です。

 

面接があった。地元のほうのやつ。地元、もう絶対に何があっても、万が一大丈夫ですよよろしくお願いしますって言われても行かないからねって思いながら行ったんだけど、ほんとうに最悪だった。ここまで最悪だったのはほかにないぞと思ったくらい最悪だった。面接、まず家族構成を聞かれた。まあそれは仕方ないだろうなと思ってたんだけど、そのときに祖母の話題を出されてもうだめだった。まだ「ほかに家族はいないの?」って聞かれるならよかった。わたしの家は家族が多分一般のほかの家に比べると少ないと思うから。でもなんで祖母限定なんだと思った。そしたら聞いてきた人が祖母と知り合いだったらしい。それだけならよかったのに「いつ亡くなったの?」って聞いてきてくそかって思った。くそか。なんでそんなことを言わなくちゃならないんだと思いながら答えた。ほんとうのところわたしだって思い出したくないこともあるし、そんなことを言われて平気な人もいるけどわたしは平気じゃない側だったからもうだめだった。まだ夏の始まりくらいには体調を崩すし、七月は本当にまだ何もかもがダメなのにと思って泣きそうになった。泣かなかったけど。そもそもそういうのが大丈夫ならおくすりをのむ生活はしてないと思う、知らないけど。そのあとに「お父さんは?」と聞かれた。これはまあ祖母のあとだし聞かれるかなと思ったんだけど、答えた後にそのあとの詳しいことまで聞いてきて、なんでそんなことを聞くんだと思った。仲良くなった友だちでもそんなことは聞いてこないし聞かれても答えないのにって思った。ほんとうに腹が立って知りません、と答えた。ほんとうのところあまり知らないから知らないでもあってたんだけど、失礼な人だなと思った。そもそもそんなところまで普通聞くものなの? いままでこんなことなかったからわからないけれど、普通は聞かないだろうなと思う。嫌なワイドショーのコメンテーターみたいだなと思った。あの人の領土まで勝手に踏み込んで荒らして文句言って帰っていく、みたいな。そんな感じ。わたしは家族構成を聞かれるのが本当に嫌なのでとても嫌だった。言いたくないなら言わなくてもいいですよ、って前のところの面接では言われたのにそれもなく進行していったのでびっくりした。こんなんが、こんなんが偉い人でいいのか。そもそも人の家族の言いたくないところまで聞いて何をするの? それともこれも面接に関係あることなの? あとでくそみたいなご近所のうわさみたいにするんじゃないの? といろいろ考えてしまった。真相は知らないし知りたくもない。でももしかしたらどこかの家庭のいつかの夕食のちょっとした話題提供になっているかもしれない。ほんとうに最悪。そのあとももうだめだった。わたしはもうだめだかえりたいと思いながら答えてたんだけど、そのあとも辛すぎて足は震えるしなんかもうやるせなくなった。権力があればぶん殴って帰ったけどわたしには権力がないのでどうすることもできなかった。悔しい。そうそのあと。そのあと、なんで志望したかとか将来とかのお話をしたら「普通学級の子どもにももっと目を向けてやって、もっと視野を広くしてさあ」と言われた。個人的に普通学級っていう呼び名が嫌いなのでなにそれ、って思った。じゃあその学級以外の人は普通じゃないんか、みたいな。でも通常学級もほぼほぼおんなじ意味だろうしなんていえばいいかわからないでもいるのだけどそれはまあよくて、それ以上になんだこの人はと思った。わたしにも非があるとは思うけれど、それにしたってその言い方はないと思う。わたしだってわたしなりに目を向けているし、今いるのはまさにその学級だし、こちらのことも知らないで、と思った。何も知らないくせに高いところから見下ろしやがって。ほんとうに腹が立つ。別に自分のいきたい学級選んで何が悪いんだ。お前のものさしで人をはかるな、と思った。なんだかほかにもいろいろあったはずなのに忘れてしまった。たぶん後からじわじわ思い出して嫌な気持ちになるんだと思う。最悪だ。最悪だったし、嫌な気持ちにもなったし、落ち込みもした。語彙があればもっとののしっていたけれど最近は本当に言葉が出ないので何も言えなかった。悔しい。ただただ悔しかった。がんばらないと。